世間とは何か

最近有名人の不倫で世間が騒いでいるとかいうようですが、そもそも世間って誰あたりを指しているのでしょうか。

 

昔慶応SFCを受けた時(おちました)こんな題材をした小論文を解いていた記憶があります。その時は世間(世論)って何?と考えた時に何だろう?にしか考えていませんでしたが、私が最近出した答えは次の通りです。

 

それはある個人に所属している社会(コミュニティ)ではないかということ。

 

あるバラエティーに出ていた春香クリスティーナさんは『そもそも世間が有名人の浮気に関して騒ぎすぎだ』とコメントしていたようなのですが、私の周りでは有名人の浮気に関して騒いでいる人はそんなに多くはありませんでした。

 

というのも、最近私はドイツに長期語学留学していまして、日本の友達とはここ最近ほとんど交流をとっておらず、会話するのは両親や親族くらいでした。一応今は日本で働いてはいますが、もちろん、職場ではそんな話題は持ち上がらず、私の”世間”では騒いでいる人はそんなに多くはなかったです。

そもそも私の両親はベッキーも知らないですし、おそらく乙武洋匡も知らないです。どちらも知らないという方は意外と多いのではないかと思っております。

もちろん、日本国民の多くは認知しているとは思いますが、それでも5割から7割程度ではないかと考えています。最近はテレビも持っていない方も多いですし、テレビがあったとしても見ない方も多いかと存じます。

仮に8割の方がベッキーを認知しているとしても、2割つまり、約200万人の人には認知されていない計算になります。そう考えてみると、意外とベッキーを認知していない人は多いのではないかと思います。

実際に私が友人と会った際に一度その話題になったことがありましたが、”ああ、そんなことあったよね、まあ、意外だよねー”っていう感じで”絶対にベッキーは許さない”とかそんな雰囲気は友達にもありませんでしたし、割と(まあ、どうでもいいよねー)という感じでした。

ここで話を戻すと、春香クリスティーナさんいう、”世間”は私の感じている”世間”とは違うものであり、別のものあることが言える。彼女の属している社会のみがそうであったにも関わらず、”世間”という言葉と使ってしまったことが間違いと言える。

 

一連の騒動で一番騒いでいたのは誰かということだが、それは誰でもなく、テレビあるいはメディアである。もちろん最初に報じたのは週刊誌ばかりだが、それを騒ぎ立てたのは紛れもないテレビである。週刊誌だけで完結していればこんなに”騒ぐ”ことはなかったし、知りたくもない情報が入ってくることはなかったが、勝手にテレビが面白おかしく騒ぎ立てた。春香クリスティーナさんはタレントであり、テレビで働く人。そんな社会にいたら、そりゃ随分騒いでんなーと思うとは思うが、思いの外、視聴者は冷静だ。(もちろんネタとして面白いが。)

そもそもメディアに従事していない人間は大抵自分の他の仕事がある。だから本当は有名タレントが浮気してようが、至極どうでもいい。視聴者でわざわざテレビ局に電話して、タレントをテレビに出すなといったクレームを入れているような人がいるらしいが、そんな人間は、相当暇な人間であることは間違いない。そもそもテレビを見る必要なんてないのだから。

だからテレビにクレーム入れる人ははっきり言ってキチガイ。苦情も局に殺到したとのことだが、1万件電話があったとしても、それは日本国民の約0.8%も満たない人間(世間?)でしかない。

 

まあ、どうでもいいと言いつつ、筆者もこんなブログに書いてるくらいだから相当暇なんだと思う。私は都内で働くただのOLだが、芸能人にこれだけは言いたい。

バッシングされようが、注目されている時は花であることを。

注目されていることが仕事であるはずなのに(本人もそれを望んでいるはずなのに)自分が都合いい時だけ注目するな、見るな(撮るな?)は可笑しいのではないか。